顔出しNGながらも自身がラジオパーソナリティを務め素性が少しずつ公開されている女性アーティストAdoさん。
年齢や過去の経歴など、Adoさんのプロフィールも見え隠れし、新たな魅力を発見しながら日々彼女の繊細な楽曲を楽しませて頂いているところです。
さて、そんな日々新たな魅力が発見できる女性アーティストのAdoさんが大人気アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』の主題歌『新時代』をリリース。
果たして、Adoさんが描こうとしている『新時代』とは一体どんな時代なのか、筆者の独自見解ではありますが、歌詞の意味や曲調などを考察しご紹介していきます。
Ado『新時代』のwiki風概要
ONE PIECE映画のために書き下ろされたAdoさんの新曲『新時代』のwiki風概要はこちらです!
楽曲タイトル:新時代(しんじだい)
ジャンル:J-POP、アニソン、シンセポップ、エレクトロポップ
アーティスト(歌手):Adoさん
作詞:中田ヤスタカさん
作曲:中田ヤスタカさん
プロデュース:尾田栄一郎さん
リリース日:2022年6月8日
レーベル:Virgin Music
タイアップ:劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』
『俺は海賊王になる!』というフレーズが代名詞の一つにもなっている大人気漫画『ONE PIECE』。
そのONE PIECEの新作映画として2022年8月6日から、全国にてアニメ・映画『ONE PIECE FILM RED』が公開されましたよね。
なお、この作品に登場するキャラクター『ウタ』の歌唱パートと、主題歌『新時代』を担当していることを、女性アーティストAdoさんが担当していることは、彼女のファンやONE PIECEファンの間でも有名な話…
大人気アニメ作品としても多くのファンから愛されるアニメ『ONE PIECE』とメジャーデビュー曲『うっせぇわ』をきっかけに大ブレイク中の女性アーティストAdoさんが、まさかタッグを組むことになるとは…
筆者だけでなく、驚きを隠せなかったファンも少なくなかったと思いますよ。
そして、そんなONE PIECE・Adoコラボ企画が、今年の紅白をもジャックするというのか、『ウタ』としてAdoさんが紅白初出場を決めたというニュースには、多くのファン・関係者が歓喜したことでしょう。
きっとONE PIECEの原作者である漫画家・尾田栄一郎先生も喜んでいらっしゃることと思いますよ。
ただ、これはほんのきっかけに過ぎません。
『新時代』という楽曲タイトルが指し示すように、Adoさんは、きっと今後の音楽業界を牽引し、新時代の幕開けに大きく貢献してくれるはずです。
この後、筆者独自の見解ではありますが、たっぷりと『新時代』の考察を歌詞の意味や曲調解説などを踏まえつつご紹介していきますのでお楽しみに。
今後も『新時代』を始めAdoさんの楽曲が多くの音楽ファンの心に響き渡っていくことを心から願っています。
Adoの『新時代』と具体的にどんな楽曲?
出典:https://www.fashion-press.net/
『常に新たな感動と衝撃を与えてくれる』といっても過言無いほど、ヒット曲を連発している女性アーティストのAdoさん。
私達ファンが彼女の楽曲を聞いて震撼させられるのも当然で、どの曲においても緻密に計算された工夫とこだわりが張り巡らされているのだから、感動しないほうがどうかしているとさえ言えるでしょうね。
さて、そんなAdoさんの新曲『新時代』ですが、冒頭からもお伝えしている通り、劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』の主題歌として書き下ろされた楽曲ですが、これまた今までのAdoさんの楽曲と装いが大きく異なります。
まず、とにかくいたるところにリズミカルに韻を踏んだ曲調・歌詞が散りばめられながらも、如何にもラップ音楽という印象を与えない工夫が張り巡らされていて、そこが実に魅力的!
実は、Adoさんは、以前、『ラップ調で歌うように要求され困惑した』とインタビュー番組で語られていました。
そして、この困惑させる要求に対して、Adoさんが出した答えは、ラップ要素を盛り込みながらも音の緩急やリズムを微妙にずらすことで、繊細でアンニュイな表情をのぞかせ、今までのラップ音楽とも異なる斬新さを生み出したのです。
そんな楽曲としてリリースされた『新世代』は、Adoさんの最も魅力を感じる緻密で繊細な音楽性を最大限に活用した新たなラップ音楽とも言えるでしょう。
だからこそ、新たな幕開けの象徴としても紅白に選出されたのだと筆者は考えています。
後ほど、歌詞の意味や曲調の魅力をそれぞれ掘り下げてご紹介していきます。
もしよろしければ、その考察もお供にAdoさんが歌う『新時代』を聴きながら、『ONE PIECE FILM RED』を楽しむ一助としていただければ幸いです。
『新時代』の歌詞が描く世界観・意味を考察
アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』の主題歌として書き下ろされ、劇中でも新キャラクター『ウタ』の歌唱担当となったAdoさんが歌っている新曲『新時代』。
なんと紅白でもウタとしてAdoさんが登場することが決定し、何かと話題性も高い大ヒット曲といえますね。
さて、そんなAdoさんの楽曲『新時代』ですが、歌詞も結構独特ですよね。
では、ここで『新時代』の歌詞が描く世界観や意味を筆者個人の見解ではありますが考察していきたいと思います。
まず、前サビからとんでもない歌詞が飛び込んできます。
『世界中全部変えてしまえば変えてしまえば』という部分が特に衝撃的!
まるで、革命を起こせとでも言わんばかりの歌詞ですよね。
長い歴史の中で、政治が国民の暮らしをボロボロにしてしまい、怒りに震え上がった国民が立ち上がり革命を起こしたこともありました。
若者たちが、これ以上人生踏み潰されて貯まるか、俺たちで人生変えてやると息巻いてテロを起こすなんてことも今の時代珍しくないと思います。
もちろん、テロはどんな理由があっても許されるものではありませんが、古いものにばかり縛られず、自分たちで新たな歴史を作るんだと獅子奮迅する若者が出てくることは決して悪いことではありません。
新たな時代を築き、人生をも変えて進化せていくんだという決意が、この前サビの歌詞に込められているような気がします。
まるで、『海賊王に俺はなる!』という『ONE PIECE』の主人公・ルフィとその一味たちの気概に見事にマッチした歌詞ですよね。
さて、話を続けていきましょう!
この新時代の歌詞には、僕とキミの二人の登場キャラが存在します。
初めて筆者がこの新時代の歌詞を聴いたとき、僕もキミも新時代を築いていく主要キャラなのかと考えていました。
ところが、実際に新時代に向けて切り開いていくのはキミの方で、あくまで僕は歌を通じて応援しているに過ぎません。
とはいえ、新時代を築いていくであろうキミを応援して歌うことで、キミの背中を大きな風となって後押ししながらも一緒に戦ってくれています。
しかも僕は実にメンタルが強くポジティブ!
まるで未来がわかっているかのようにすら感じます。
そんな様子がうかがえる一文が、まさに1番のBメロの歌詞
『Do you wanna play?…さぁ行くよNew World』
というラップ調全開のパートの歌詞で表現されています。
要は、『リアルゲームをやっているかのごとく、ギリギリの旋律で心臓も張り裂けそうな状況下にあるけれども、それさえもスリルとして楽しんでいけば、新時代は見えるんだ!さぁ行こう!』と訳せるという話…
正直、人間誰しも安定を求めてさまよいますし、リスクを負って新たな境地を切り開いていくのはかなりシビアでときに心が折れてしまうこともあるでしょう。
しかし、この新時代に登場する僕は完全に未来を見据え自信を持ち、自慢の歌声でキミの背中を大きく後押ししているのです。
『僕を信じて』と言葉を添えて…
つまり、この新時代で描く世界観は、これから未来を生きていく若者(キミ)に対して、
『リスクは何事においてもつきもので不安も大きいが、リスクをスリルを味わうゲームの一つと捉え楽しんで前に突き進め』
とメッセージする歌によるエールを送る僕の姿を映しだしているものと考えられます。
確かに、今の世の中は若者たちが生きていくには、何かと厳しさも感じさせられますし、先人が築き上げてきたルール(法律など)も、ものによっては古くて使えなず変えなきゃいけないものもあるでしょう。
ただ変えるとなると何かと反発も大きく大変だったりします。
そういった反発に屈すること無く、ときに悪しき古いものはぶっ壊して未来をどんどん変革していってほしいという若者たちへの願いが込められていると考えると、まさにルフィが海賊王を目指すONE PIECEの世界観にもマッチします。
もし、何かを変える立場にいて、しんどさを感じるようなことがあれば、Adoさんの『新時代』の歌詞の意味や世界観を噛み締めながらじっくり聴いてみてください。
きっと、Adoさんの『新時代』が、あなたの背中を大きく後押ししてくれることになると思いますよ。
『新時代』ならではのユニークかつ緻密な音楽
歌詞の意味・考察に関してはこの辺にしておいて、今度は曲調・音楽性にも触れていきたいと思います。
まず、この新時代で奏でられている音楽性の根幹には、ラップMUSICがあることを忘れてはいけません。
ラップと言うと、韻を踏んだリズミカルな音楽ですよね。
ORANGE RANGEの『*(あすたりすく)』のように、早口でリスミカルなフレーズが連発した上で韻を踏んだ音楽性を誰もが想像するかと思います。
しかし、Adoさんが歌う『新時代』はそれとまた少し異なります。
ただのラップでは終わらず、ポップで軽快な音楽性を含ませているのです。
例えば、ラップと思わせながらも、前サビの部分ではややテンポをゆったりさせつつ語尾を少しだけ伸ばして奥行きを感じさせる技術を使っています。
ラップでありながらもラップではない繊細で緻密な音楽性が、前サビのパートでも十二分に醸し出されているわけです。
また、全体的に見渡してみても、ラップ音楽独特の畳み掛けるアップテンポのリズムを主音に配置し展開するというよりは、それらの概念を、ある意味、無視して緩急をつけつつ、情景に応じてジェットコースターのようなに音を刻む…
まるで、ラップでありつつラップじゃないと表現しているかのように、新時代を象徴とした古いラップ音楽に対する概念をもぶち壊した新機軸のラップ音楽を誕生させているわけ。
前サビ、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビと、ラップ音楽でありながらもどんどん展開が変わっていく姿は、まさにジェットコースターのような音の刻み方で、音を強く出すところと抜くところの力加減の絶妙さも見事!
もちろん、これはAdoさんの歌い方あっての賜ですが、それを熟知し緻密に計算された曲調を創り上げた中田ヤスタカさんの手腕も見事としか言いようがありませんね。
そもそも、あまりにもジェットコースターのような緩急の付け方を音やリズムで刻むと、ある種、ノイズのような煩さを感じてしまうものです。
しかし、それをも感じさせない斬新さは、作詞作曲を手掛けた中田ヤスタカさんと手掛けられた楽曲を歌うAdoさんがただただ凄いと認めるしかありませんね。
その上で、Adoさんの歌う『新時代』には、
『ただ韻を踏んだラップ音楽はもう古い!これからのラップ音楽はJ-POPに上手く融合させラップと感じさせずラップ感を楽しませてなんぼだ!』
と言われているかのような音楽性を感じさせせてくれているので、全く聴いたこともないような、新たなラップ音楽を、みなさんも一度体感してみてくださいね。
緻密に計算されたAdoの歌唱力にも注目!
出典:https://www.universal-music.co.jp/
冒頭から通じて、1フレーズごとに緻密で繊細に計算された歌い方が特徴的とAdoさんに対しての解説をしていますが、この新時代という楽曲は、まさにAdoさんのことを熟知した上で、彼女の歌い方を最大限に活かしています。
例えば、前サビのパートで説明すると、冒頭『新時代(しんじだい)』と歌うところを、Adoさんは『しぃんじっだい』と細かく伸ばしたりスタッカートを入れたりして歌の立体感を表現されています。
さらに、同じ前サビパートでも、『この未来だ』の『だ』の音を少し抜いて緩急をつけていくところは、本当に一音ごとにこだわり歌うAdoさんらしさが存分に醸し出されていますね。
インパクトや余韻を巧みに使い分け、喜怒哀楽や情景を見事に表現する姿勢がAdoさんの歌い方にも表れているので、その繊細さを、ぜひ、皆さんにも体感してみていただきたいですね。
まとめ
今回は、Adoさんの『新時代』という楽曲に焦点を当て、筆者独自の見解ではありますが、歌詞の世界観・意味や音楽性・曲調など考察しつつ楽曲紹介させていただきました。
この新時代という楽曲は、これからの時代を生きる若者に向けて、『どんなに辛いことがあってもそれをスリルと楽しんで前に向かって突き進んでいけばきっと新境地を切り開いていける!僕を信じて!』と語りかけるメッセージ・ソングです。
しかも、Adoさん流の緻密な歌唱やラップにアップテンポな曲調などをミックスさせるなど、変化球続出の音楽性でクセになる楽曲に仕上がっているので、ぜひ、みなさんも新時代の世界観を堪能してみてくださいね。