TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第2期EDにも起用されたLiSAさんの『だってアタシのヒーロー。』は、実に可愛らしくもあり元気でパワフルなポップスロックといった印象がうかがえる魅力あふれる楽曲ですよね。
きっと多くのファンたちのパワーソングと慕われているはずです。
そこで、本記事では、LiSAさんの『だってアタシのヒーロー。』の魅力を掘り下げつつ。
- 楽曲の歌詞の意味や世界観
- 曲調・音楽性
- だってアタシのヒーローがかわいいパワーソングである理由
を、独自見解ではありますが掘り下げてご紹介していきます。
だってアタシのヒーロー。のwiki風概要
鬼滅の刃の主題歌にもなった『炎』・『紅蓮華』と並びアニメ『僕のヒーローアカデミア(第2期第2クール)』のEDとして起用され、多くのファンから愛されたLiSAさん12thシングル『だってアタシのヒーロー。』のwiki風概要はこちらです!
楽曲名:だってアタシのヒーロー。
アーティスト:LiSA
リリース: 2017年8月2日
収録形態:12thシングル(SACRA MUSIC移籍後初のシングル)
作詞:LiSA・古屋真
作曲:渡辺翔
編曲:江口亮
タイアップ:TVアニメ『僕のヒーローアカデミア(第2期・第2クールED)
レーベル: SACRA MUSIC
みなさんはLiSAさんのパワーソングの一つとして人気を博す『だってアタシのヒーロー。』に対して、どのような印象をお持ちでしょうか?
ロックでありながらもポップ調で可愛らしい音楽性は、聴く人の心をくすぐり魅了してくれる印象もうかがえ非常にチャーミングな出で立ちの楽曲ですよね。
この楽曲は、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア第2期』のEDとして起用されていますが、主人公の緑谷出久たちがおとぎ話の登場キャラに扮して描かれるアニメーションムービーに、『だってアタシのヒーロー。』が重なり見事にマッチしています。
メルヘンチックで可愛らしくもありかつ活発な雰囲気を覗かせる『だってアタシのヒーロー』は、きっとLiSAさんにだからこそ奏でられる楽曲というべき楽曲かもしれませんね。
先日ご紹介した映画『『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(日本語吹替版)の主題歌『REALiZE』のようなタイプのロックも格好良くて素敵ですが、かわいいポップスロックもLiSAさんの音楽ならではの魅力と思います。
邦楽・洋楽をもミックスし、どんどん自身の音楽へとブラッシュアップさせていくLiSAさんの音楽は、ますますその魅力を拡大させていくことでしょう。
ただ、
- 『紅蓮華』・『一斉ノ喝采』ハードロック
- 『だってアタシのヒーロー。』のような、かわいいポップスロック&ガールズチューン
- 『炎』・『NEW ME』のような、静寂から喧騒を描いた独自のサウンド
こういった根幹部分の魅力はなくなること無く、より魅力的に進化していくことと筆者は信じて疑いません。
まぁ、あくまで、個人的な好みの問題ではありますが、LiSAさんの楽曲の中では『だってアタシのヒーロー。』を超える楽曲に出会えていないので、今後、さらなる魅力あふれる楽曲が登場することも期待しつつ、LiSAさんの音楽を追いかけ続けたいと思う次第です。
『だってアタシのヒーロー。』がかわいいパワーソングである理由
ロックというと、多くの人はパワフルな楽曲を想像されることと思います。
例を挙げるならば『X JAPAN』の代表曲である『紅』のような破壊力満載な楽曲など、まさにロックを代表とするメジャー曲とも言えるでしょう。
ただ、同じロックでもJ-POPに近い印象のカジュアルで可愛らしくもありつつそれでパワフルなロックも存在しています。
その代表というべき楽曲がLiSAさんの『だってアタシのヒーロー。』だと、筆者は考えています。
それにしても、アニメの世界に寄り添ったとしてもパワーソングなら、破壊力満点なロックで良かったような気もするのですが、何故、『だってアタシのヒーロー。』はかわいいポップスロックサウンドに仕上がっているのでしょうか?
その理由をざっくり解析してみると、やはり自己主張の魂の叫びではなく応援ソングの側面が高いからではないかと筆者は考えています。
単に自己主張であるならば、どれだけ激しくともその主張がファンに響けばそれで問題ありません。
しかし、応援歌となると話は別で、ファンの背中を押しつつも気持ちよさがそこに無いとただの不協和音になりかねません。
そういった部分も鑑みて、可愛く馴染みやすいサウンドながらも明るく元気に弾けるようなLiSAさんなりのかわいいポップスロック調に仕上がったのかもしれませんね。
炎や紅蓮華などとはまた異なるLiSAさんなりの応援歌として仕上がっているので、ぜひ『だってアタシのヒーロー。』を一度聴いてみてほしいなと思います。
※LiSAさんの『だってアタシのヒーロー。』のMV(ユーチューブ映像)は下記リンクから見ることができますので、気になる方はぜひクリックしてみてください。
『だってアタシのヒーロー。』の歌詞の意味や世界観
かわいいポップス・ロック調に仕上がり背中を押してくれる応援ソングとしてもすごく魅力的で心が惹かれるLiSAさんの『だってアタシのヒーロー。』
音楽ファンの一人として、この楽曲の歌詞が持つ意味合いや世界観は非常に気になるところです。
では、筆者独自の見解ではありますが、『だってアタシのヒーロー。』の歌詞の意味や世界観を解説していきますね。
決して弱さを見せない主人公の強さ
皆さんは、何かしらの夢や目標を抱くものの、途中で思う通りにことが進まず弱音を吐き、最悪、夢や目標を投げ捨ててしまうなんてことはありませんか?
大げさというかもしれませんが、三日坊主なんてまさにその典型例で、心の弱い私達人類にはありがちな光景です。
しかし、中には、弱音を吐くことをせずポジティブに努力を重ねるメンタルの強い人も存在します。
『だってアタシのヒーロー。』に登場する主人公は、特別な何かを持ち合わせているわけでもなく、どちらかというと頼りない存在のような印象を受けます。
しかし、ただ一つ、弱音を吐かずに努力を重ねる天才であるとも思えてなりません。
そんな主人公の特徴を描いたAメロ冒頭の歌詞がこちらです!
君が 諦めるトコ 浮かばないけど
ナニモナイ ナサケナイ っていう日も あるでしょ人生に 一度のような 努力の瞬間を
いくつも 迎えちゃいそうなら 見ていたいんだよ
諦めが悪く不格好でも努力を続けることって、誰にでもできそうなことではあるけれど、意外とできないことでもあり、どんなに苦しくとも努力し続けて夢や目標に向かって突き進む人を見るとつい尊敬してしまいます。
そんな誰にでもできそうでできないことをやってのける主人公は、メンタルの強い努力の天才なのです。
自分にない才能を持つから応援したくなる!
努力家って、単純に努力を惜しまない人のことを指した言葉であり、先程からお話している通り、誰にだって大なり小なり努力することは可能なので、気持ちさえ持続できれば誰にでもなれます。
しかし、三日坊主という言葉があるように、現実世界では誰しも心は弱いもので、努力そのものを積み重ねていくことは非常に難しく、結果的に多くの人は初めて間もない間にすぐに諦めて違う道を模索し始めてしまうもの…
『だってアタシのヒーロー。』に登場する主人公は、本当に諦めの悪い人物というべきなのか、どんなに不格好で不器用でも努力をやめることはしません。
特別な才能も無く、またどこかしら頼りなく情けない側面を持っていたとしても、努力を惜しまないことだけにかけては誰にも負けることなく、すぐに飽きたり諦めたりしてしまう私達には持ち合わせていない一つの才能といえるでしょう。
きっと、そんな才能を持ち合わせている主人公だからこそ、思わず応援したくなるのでしょうね。
さて、次にご紹介するBメロの歌詞がこちらです!
“一生”が一個だって “一緒に”をいくらでも
なんにもないアタシに 意味をくれた 最強だ
なんとも意味深な言葉の連続ですよね。
たった二行だけなのに重さを感じてしまうのは気の所為でしょうか?
あくまで筆者の見解ですが、一生努力し続ける姿勢を一つの個性や才能とみなした上で、そういったものでも輝いて見え、生きる意味を教えてくれた主人公に対して、周りの人々は感銘を受けて『最強』と賞賛しているのだと思います。
僕のヒーローアカデミアの主人公・緑谷出久も実は無個性であり、努力を積み重ね、オールマイトから受け継いだ個性を伸ばし成長を遂げています。
生まれ持った個性というよりも努力で培った個性が、無個性かもと嘆く人たちに勇気を与えるきっかけになったとしたら、それは偉大な個性というべきではないでしょうか。
特別な才能は無くとも努力すれば誰にも真似できない個性は身につくということを教えてくれた主人公だからこそ、周囲の人々はそんな主人公の生き様に感銘を受け勇気を抱かせることができたのです。
そして、主人公に感謝を込めて最強と賞賛したのでしょうね。
応援させてしまうほどの主人公の才能
先程、特別な才能を持たなくても生きる勇気を持つことができると、『だってアタシのヒーロー。』に登場する主人公が教えてくれているとお話しました。
そして、その教えに対して周囲の人たちは称賛しているとも解説しましたが、話はそこで終わりません。
そのことを示すサビのフレーズがこちらです!
フレーって フレーって 何度も言わせる なんていう才能?
ずっと立ち向かってよ 勇気をくれてるよ
フレーって フレーって ちっぽけ全てが叫んでる
その目を見てれば あたしも走れる
最高のフィナーレを 刻んでみてよ
先程もお話した通り、『だってアタシのヒーロー。』に登場する主人公は、かなり頼りなく不格好だけど努力の天才で諦めることを知らない人物のようにうかがえます。
そして、そんな主人公に対して思わず『フレー』って、周囲の人たちが応援したくなってしまうのは一つの才能であると歌詞で綴られているわけです。
たとえば、『努力は必ず報われる』という元AKB48・高橋みなみさんの名言が信じられず、努力することを諦めてしまうなんて人も、意外と多いと思います。
だからこそ、絶えず努力する人を尊敬し最高のフィナーレを刻んでほしいと、人は応援してしまうのでしょうね。
努力家を応援するわからず屋
出典:https://order.mandarake.co.jp/
努力家である主人公がまばゆく見えて思わず応援してしまいたくなるというのは、一つの心理なのかもしれませんが、決してそんな人ばかりでは無く、中には努力家な主人公に対して、偽善者・ひねくれ者と罵るものもいることでしょう。
特に昨今の日本では、ちょっとした問題定義をしただけで集団で袋叩きにしてみたり、人の死を使って自身の正義を振りかざしてみたりと、かなり歪んでしまっているように思われます。
決して人の心など清らかなものではないので、嫉妬や妬みの感情なども増大し、一生懸命頑張る主人公に対して、鬱屈したものの見方で捉えてしまうのかもしれませんね。
さて、LiSAさんが歌う『だってアタシのヒーロー。』の2番以降の歌詞を見ていくと、周囲の理解がない中でも努力を続ける主人公を応援する一人の人物の姿が垣間見られます。
その心理が最も描かれている2番Bメロの歌詞がこちらです!
どんなに世界が わからず屋ばっかでも
アタシはキミという わからず屋の味方
一見、わからず屋というワードは、どこか不釣り合いなワードにも見えますよね。
しかし、先程もお話した通り、努力を続ける主人公に対して理解しない人たちも一定数いたりしますし、最悪、そんな人が大多数なんてことも十分考えられます。
それでも、主人公を応援し続ける一人の人物は、いつまでも努力で輝き続ける主人公の味方であると決意しているわけです。
こんな心強い応援者がいたら、主人公だって弱音を吐かず頑張り続けることでしょう。
どんなにつらくとも味方についてくれる人物が一人いることで、頑張り抜くことができる…
そして、現実社会で、音楽を通じてLiSAさんがみんなの応援者でいてくれているのではと、『だってアタシのヒーロー。』を聴いてふと感じました。
ぜひ、みなさんも、LiSAさん流の応援ソングを聴いて、生きる活力を見出してみてくださいね。
『だってアタシのヒーロー。』の曲調・音楽性
出典:https://www.animatetimes.com/
頑張るあなたへの応援ソングとしても人気を博したLiSAさんの『だってアタシのヒーロー。』は、ただの応援ソングではなくLiSAさんなりの個性が詰まった応援ソングとして仕上がっています。
それは、特に曲調・音楽性を掘り下げて考察するほどより明らかになっていくように筆者は感じました。
では、早速、『だってアタシのヒーロー。』の曲調・音楽性を見ていきましょう。
まず、基本となる曲構成はこちらです!
イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→(2番)Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Cメロ→サビ(END)
以上が、だってアタシのヒーローの基本的な楽曲構成です。
至ってオーソドックスな構成ですし、極端にAメロやBメロを長く持たせているとか、Cメロを使って2番を削るといったトリッキーな要素はほぼ皆無に等しい印象…
それも、ロックといってもパンクロックやヘビメタのような極端な激しさも無く、J-POPに限りなく近い可愛らしくもカジュアルなロックといった印象をも受けます。
イントロから最後までギター・ドラム・ベース・キーボード・ヴォーカルなど全てのパートが揃って初めてこの『だってアタシのヒーロー。』は成立する、まさに、バンドの基本形が凝縮されたシンプルな楽曲と言えるでしょう。
では、ここで一つの疑問なのですが、何故『だってアタシのヒーロー。』はここまでシンプルな要素で楽曲が構成されているのでしょうか?
その答えは、『だってアタシのヒーロー。』がLiSAさん流の応援歌であるからではないかと筆者は考えています。
努力を重ねて頑張る人たちに届くように、より愛くるしくシンプルに楽曲を構成した結果、オーソドックスな構成に至ったのでしょう。
もちろん、応援歌といってもアーティストによってスタイルは異なりますが、LiSAさんの『だってアタシのヒーロー。』はあえて、誰にでも馴染みやすいようにシンプルな構成にしているのだと思われます。
まぁ、実際のところはLiSAさんにインタビューでもしない限りわかりませんが、いずれにしても聴き馴染みやすいことに変わりありませんし、少なくともLiSAさんの楽曲を聴いたことが無い方には非常におすすめの一曲と言えるでしょう。
まだ、LiSAさんの楽曲に触れたことのない方や、かわいいポップスロック調の応援ソングで勇気を与えて欲しい人は、ぜひ、LiSAさんの『だってアタシのヒーロー。』を聴いてみてくださいね。
誰に対しても響く、かわいいロックス調応援ソング
出典:https://www.billboard-japan.com/
最後に、LiSAさんの『だってアタシのヒーロー。』がどんな楽曲なのかまとめていきたいと思います。
一言でこの楽曲を言い表すならば、老若男女を問わずに誰に対しても優しく可愛らしく響くロックス調応援ソングといった感じですね。
音楽も人それぞれ好みが違うでしょうし、中にはヘビメタやパンクロックが苦手という方もいらっしゃることでしょう。
そういった音楽の好みの問題にも配慮し、LiSAさん流の応援ソングとして、誰にでも馴染むような可愛らしくもありロックの要素もある楽曲へと仕上がりました。
歌詞も、今の時代にもマッチするような内容の歌詞で、どんな状況下にあっても努力家なあなたのファンであり応援し続ける意思を見せた素敵な内容となっています。
努力を重ねても成果が噛み合わず、心が折れそうになっている人にこそ突き刺さる応援ソングなので、ぜひ、気になる方は一度聴いて見てくださいね。
『だってアタシのヒーロー。』のまとめ
今回は、LiSAさんの『だってアタシのヒーロー。』の魅力を掘り下げつつ、筆者なりの見解で歌詞の意味・世界観や曲調・音楽性を解説させていただきました。
今回改めて、
- 誰にでも心に響きやすくするようにかわいいポップスロック調で手掛けたこと。
- 努力し続けることを才能と呼び、妬み嫉みで批判する人が多くとも自分は応援し続けるという決意を歌詞にしたためていたこと。
- アニメの世界にもリンクした可愛らしい魅力的な音楽であること
- 何よりも誰にでも突き刺さる応援ソングであること
が十二分に理解できた気がします。
本当にロックが苦手な人でも聴ける素敵な応援ソングなので、気になる方はぜひ一度聴いてみてくださいね。