LiSA

LiSA『一斉ノ喝采』の歌詞が伝える意味や音楽性を徹底考察

鬼滅の刃のアニソンを通じてブレイクしたこと以上に、感情の起伏を緩急つけて表現することに長けた女性アーティストとして評価されるLiSAさん。

静寂から叫びまでを一曲で表現したLiSAさんの感情表現に筆者も魅了された音楽ファンの一人であり、彼女のことを知れば知るほど魅力的と虜になりそうです。

 

さて、そんなLiSAさんが歌う最新シングル『一斉ノ喝采』が、現在開催中の『FIFAワールドカップカタール2022・テレビ朝日&ABEMA』の公式テーマソングとして日々流れています。

本記事では、そんなLiSAさんの新曲『一斉ノ喝采』について、筆者独自の見解で楽曲紹介や歌詞の意味、曲調・音楽性を考察していきます。

 

LiSAのwiki風プロフィール


出典:https://news.yahoo.co.jp/

紅蓮華・炎など数々のヒット曲で現在ブレイク中の女性アーティスト『LiSA』さんのwiki風プロフィールはこちらです!

アーティスト名:LiSA(りさ)

本名:鈴木 里沙(すずき りさ(旧姓:織部(おりべ) 里沙))
生年月日:1987年6月24日生まれ
出身地: 岐阜県関市出身
身長:165
血液型:B型
メジャーデビュー:2010年(インディーズとしては2005年に活動開始)
レーベル:SACRA MUSIC
代表曲:紅蓮華、炎、一斉ノ喝采など

 

ロックやポップス、アニソンなど、様々な音楽を融合させつつ自身の音楽へと進化させ豊かな表現力を展開している女性アーティストのLiSAさん。

音楽業界では様々なアーティストが活躍していますが、静寂から熱狂といった心理描写が巧みなのはLiSAさんならではの魅力だと筆者は考えています。

 

どこかアンニュイな印象を与えつつも、内に秘めたる魂のゆらぎが実に上手く表現されていて、独特の世界観に惹き込まれていく…

そんなLiSAさんならではの魅力に今頃ながら気付かされ、ロックファンやアニソンファンの多くがLiSAさんの音楽に酔狂しているのも理解できました。

 

今後も、LiSAさんの音楽は、多くの音楽ファンの共感を受け大いに進化していくことでしょう。

紅蓮華や炎が喝采を受けるのはもちろんだとして、新曲としてリリースされた『一斉ノ喝采』もLiSAさんの音楽として多くのファンに受け入れられ大ヒットしていくことを願っています。

『一斉ノ喝采』ってどんな楽曲?


出典:https://www.lisani.jp/

日本がドイツに逆転勝利し、一方ではサウジアラビアがアルゼンチンに勝利するなど、何かとアジア勢が注目されているFIFAワールドカップカタール2022

今大会においては、ABEMATVで全試合中継されるほか、NHK及び民放各局で日本戦を含む数試合中継されていますよね。

そのワールドカップのテレビ・ネット中継で、テレビ朝日系及びABEMATVの公式テーマソングとして起用されている楽曲が、女性アーティストLiSAさんの歌う『一斉ノ喝采』です。

 

筆者自身、LiSAさんのことはなんとなく知っていましたが、これまでは

  • 紅蓮華・炎(どちらも鬼滅の刃関連ソング)
  • だって私のヒーロー(僕のヒーローアカデミアED)

などで知られるアニソン歌手という印象しかありませんでした。

 

ただ、今回の一斉ノ喝采を聴き込んでいくにつれ、その考えが一変…

なんと表現力の豊かな歌手なのかと痛感させられた次第です。

 

それをどこで筆者が感じたかというと、例えば、冒頭の『2つの運命を…』から始まる歌詞のパート(Aメロ)で、ドラムがドッドッと鼓動を鳴らすかのように響かせるところ…

LiSAさんは静かに炎をたぎらせるかのような歌い方でゆっくり曲に入っていきますが、目に見えない音のオーラが強烈過ぎて圧倒されてしまいます。

 

2つ・運命という意味深なワードから始まり、更にLiSAさんがゆったりとしたテンポで静かに進めていく歌い方をしているために、この後にどんな展開が待っているのかと胸がときめき、楽曲の世界観に惹き込まれてしまうのです。

また、サビのパートは体いっぱい叫ぶ絶叫感が半端なく、まさに静寂から叫びという感情の起伏を見事に一つの楽曲で表現されているのです。

 

この豊かさはLiSAさんならではのものだと筆者は考えています。

この後、『一斉ノ喝采』の歌詞の意味や世界観と曲調・音楽性それぞれの視点で掘り下げて解説していきますので、ぜひ、みなさんも一斉ノ喝采を一度聴いてみてください。

 

MVのリンクも貼っておきますので、LiSAさんにしか醸し出せない音楽の世界観を、一斉ノ喝采を通じて、是非、堪能してみてくださいね。

LiSA『一斉ノ喝采』MV

『一斉ノ喝采』の歌詞の意味・世界観


出典:https://www.oricon.co.jp/

サッカーワールドカップのテーマソングとしても起用されているLiSAさんの新曲『一斉ノ喝采』は日本代表だけにとどまらず、世界中のサッカー選手や、私達聴き手を鼓舞してくれるような意味合いの歌詞が綴られた楽曲となっています。

では、早速、筆者独自の見解ではありますが、もう少し掘り下げて歌詞の意味や世界観を解説していきましょう。

2つ・運命という重たいワードから歌詞を綴ったわけ


出典:https://mainichi.jp/

まず筆者が一斉ノ喝采の歌詞を見て驚かされたのは、冒頭でいきなり『2つの運命…』と重苦しいワードを連ねて綴られたところにあります。

何かしらの事情が先に描かれ2つの運命が変わっていといった類の話であれば理解も出来ますが、いきなり2つの運命と出す当たりがかなり意味深ですよね。

それも『今強く結んだら』と続けていくわけですから、一体どういうことなのかと興味そそられますよね。

 

おそらく、どんなことにおいても存在する成功者(勝者)とそうでない人たち(敗者)の2つの運命を、サッカーの試合になぞらえて表現されているのでしょう。

そして、勝者・敗者をそれぞれ生と死に置き換え、人生は生まれてから死ぬまでつながっていて、それを知っているのが風であるとでも言わんばかりに、『今日の行方を風は知っている』と綴っているのです。

 

かなり重たい話をされているようにも感じる冒頭の歌詞ですが、実はBメロで綴られている歌詞(『意味を求めて~蹴り飛ばせよ』のくだり)にかかっているようにも思えてなりません。

『人間は誰しも生まれてから死ぬまで人生を過ごしていくが、何故か冒険心が削がれてしまい、恐怖や不安を抱えながら安全に人の引いたレールを歩いてしまっている。それでは自分らしく生きられないし、一度きりの人生でもったいないことだよね。だから、ときにはみ出すくらい駆け抜けていけ…』

と、1番のAメロ・Bメロで綴られているのではないかと筆者は考えています。

 

人はどんな事柄においても新たな境地を開こうとするとき、そのほとんどが失敗という結果をもたらしてしまうものですし、そのことに恐れてチャレンジすることが出来ない心理も働くものです。

ただ、失敗の裏側に成功(勝者)は潜んでいることを、先人たちは教えてくれています。

かの天才、発明王・エジソンだってその一人…

 

そのことを私たちは決して忘れてはいけませんし、失敗は怖いですが、だからこそ、『ときには失敗覚悟で大胆に冒険しよう』とLiSAさんは訴えているんじゃないかなと思うんですよね。

それくらい大切な想いを伝えようとしたからこそ、2つ・運命という意味深なワードを冒頭に持ってきたんだと思います。

本当に、この冒頭からAメロ・Bメロの歌詞を俯瞰で捉えてみてもすごく深い世界観を持った歌詞であることがうかがえるので、サッカーワールドカップを楽しみながらも、じっくりと『一斉ノ喝采』を聴いてみてほしいですね。

サビのパートでBメロまでの考察の答えが…


出典:https://news.yahoo.co.jp/

さて、一斉ノ喝采のサビの歌詞についてですが、実は、このパートの歌詞は、筆者が先程考察として述べた1番の冒頭~Bメロまでの歌詞の意味がそのまま答えとして提示されています。

例えば、『昨日をはみ出せよ、誰かに委ねて生きてたらたどり着けなイヤイヤ』という歌詞の部分は、まさに、先程筆者が考察した

  • 『ときには恐れること無く大胆に冒険しよう』
  • 『誰かに委ねて生きていたら(恐怖や不安を抱えながら安全に人の引いたレールを歩いて)たどり着けない(自分らしく生きていけない…)』

とそのまま置き換えることさえ出来てしまいます。

 

このような歌詞が展開され、さらに『1秒先の僕らが誇り高く笑うために』とつながり最後は一斉ノ喝采というワードで締めくくります。

どんなことにおいても失敗はつきものですが、その先に必ず成功はありますし、諦めず自分らしく駆け抜けることが出来たら、いつの日か栄光を掴み喝采を浴びる事もできるでしょう。

そんな思いを託し、『一斉ノ喝采』の歌詞に乗せた世界観が展開されているのでしょうね。

より具現化された世界観が描かれる2番の歌詞


出典:https://natalie.mu/

サビを終えて2番の歌詞に入るとより世界観が具現化されていきます。

たとえば、

  • 『どれだけ叶えられれば良い』
  • 『汗ばんですり抜けた幸せ』

といった歌詞がありますが、これは、理想や至福を追い求めてばかりいると足元から幸せがすり抜けていくという暗示のようにも聞こえます。

 

さらに、『いつだって正念場、知ってんだ、真剣だ、言われなくたって』と続いていくわけですが、どんなに失敗を繰り返したとしてもそんなのは当たり前の話であって、その先にいつか軌跡のような信じられない成功があることを知っていると物語っています。

まさに個性を爆発してときにはみ出すような大胆なチャレンジを繰り返しながら、正念場を迎え戦い抜くことが、真の成功をつかむ上で大切なことであると『一斉ノ喝采』は具体的な答えを提示してくれているように思えてならないのです。

 

やはり、女神の微笑みを手にして1秒先の僕らが誇らしく笑えるようになるには、周りと同じことをしていたらいけないということなのでしょうね。

そのことが、今回、LiSAさんの『一斉ノ喝采』という楽曲の歌詞の世界観や意味を考察してく中で、改めて痛感させられたような気がしました。

 

ぜひ、みなさんも、LiSAさんの『一斉ノ喝采』を聴いて、魂を震わせながら、失敗を恐れずときに大胆なチャレンジをしてみてください。

もしかしたら、想像もしていない成功に巡り会えるかもしれませんよ。

『一斉ノ喝采』の曲調・音楽性はLiSA節満載!


出典:https://natalie.mu/

筆者としてはLiSAさんの楽曲の傾向を考えると、好き嫌いは度外視して、やはり紅蓮華や炎のような楽曲構成を想像してしまいます。

特に炎に至っては、LiSAさんの世界観というべきか、その傾向が如実に表れていて、スローテンポからスタートして徐々にヒートアップしていく歌い方が音楽にそのまま反映されているので聴いていてすごく共感しやすいんです。

 

もちろん、全てがそのような楽曲であるというわけではありません。

スローテンポといっても、ただゆったりさせているだけではなく、高音だったりアップテンポだったりを織り交ぜながらも、緩急を結構アンニュイな形で付けてくる印象が強いところがうかがえ、それこそがLiSA節であり魅力的なのです。

 

さて、話を本題に戻しますが、今回ご紹介する『一斉ノ喝采』もLiSA節全開で聴き手を楽しませくれています。

例えば、冒頭のイントロからAメロに入るところで、バスドラムのドッドッという音を強調させるような静寂が流れるあたりは、内に秘めたる燃えたぎる炎でも表現するかのような感覚をも味あわせてくれていて好印象!

またサビの部分では絶叫するかのような盛り上げを見せているところも、感情の起伏を表現することが得意と思えるLiSAさんらしさがうかがえます。

 

これらの事例はほんの一欠片に過ぎませんが、いたるところで感情の起伏を表現している様子がうかがえ、さすがはLiSAさんの奏でるロック音楽ですね。

炎と比較したら多少アップテンポにはなっていますが、ハイテンションというよりは感情の中に秘める熱い炎をたぎらせているという音楽として『一斉ノ喝采』も表現されています。

ぜひ、そのへんの曲調・音楽性も感じながらじっくり聴いてもらいたいですね。

『一斉ノ喝采』が伝えようとしたもの


出典:https://realsound.jp/

最後に、LiSAさんの『一斉ノ喝采』の歌詞の世界観・意味や曲調・音楽性から筆者が感じたメッセージ(楽曲が伝えようとしたこと)についてお話していきます。

まず1つは、レールに引かれた道を歩いていないで、一度きりの人生自分らしくときに大胆な挑戦をしながら思い切り冒険してみようというメーセージが込められているということ。

 

これは、私達人類にとってかなり重要なことであり、多少耳の痛い話なのかもしれませんが、失敗を恐れていたら何も幸せはつかめないという結論を教え諭してくれているように感じます。

その上で、誰もが持つ感情の起伏を匠に表現しています。

 

魂を揺らしながらも、自分の幸せはどんなに失敗してもいいから自分で掴み取れと背中を推してくれている…

一斉ノ喝采は、そんなパワーソングだったというわけ。

 

ぜひ、苦しいとき、辛いときに遭遇したら、LiSAさんの『一斉ノ喝采』を聴いて、その厳しい壁をぶち破っていきましょう。

きっと、『1秒先の自分が誇り高く笑うために』とこの楽曲の歌詞で綴られているように、苦境を突破した先には、心から笑顔になれるような栄光が待っていると思いますよ。

そんな感情を抱かせてくれる素敵な楽曲なので、ぜひ、音楽性・歌詞の意味などを噛み締めながらじっくり聴いてみてくださいね。

 

MVのリンクも本記事(『一斉ノ喝采ってどんな楽曲』の項目の最後)に貼ってありますので、ぜひ一度視聴してみてください。

みなさんが一つでも栄光をつかみ喝采を浴びる日が訪れることを心から願っています。

LiSA『一斉の喝采』楽曲考察のまとめ

今回は、LiSAさんの一斉ノ喝采の歌詞が表現する世界観や意味、曲調・音楽性などを筆者独自の見解で考察し、楽曲の魅力とともにご紹介いたしました。

静かに闘志を燃やしながらも一秒先の自分が誇り高く笑えるように奮闘していく姿を後押ししてくれるようなそんな素敵な楽曲だと筆者は感じています。

ときには大胆にチャレンジし失敗を恐れず前に突き進むことはすごく重要で、そこに向かうエネルギーは、静寂から熱狂へと魂を揺さぶるかのような音の移行すら感じさせられます。

ぜひ、そのへんのことを感じながら、LiSAさんの歌う『一斉ノ喝采』という最強のパワーソングの魅力を存分に体感してみてくださいね。