透明感あふれる歌声とサウンドで、多くのファンに共感を与える音楽を生み出す4人組男女混成音楽バンド『緑黄色社会』。
きっと彼女たちの純度の高いストレートな音楽に、きっと多くのファンが胸を打たれたことでしょう。
さて、そんな緑黄色社会の楽曲には喜怒哀楽がわかりやすく描かれた楽曲が数多く存在しますが、その中でも極めて明るくワクワクする気持ちを持たせてくれる楽曲が、2022年1月にリリースされた『キャラクター』。
本記事では、緑黄色社会の楽曲『キャラクター』の歌詞の意味や世界観、曲調・音楽性を独自視点でありますが掘り下げて解説させていただきます。
緑黄色社会のwiki風プロフィール
2022年1月に『キャラクター』をリリースした4人組男女混成音楽バンド『緑黄色社会』のwiki風プロフィールはこちらです!
ユニット名:緑黄色社会(りょくおうしょくしゃかい)
グループ結成日:2012年7月4日
メンバー:長屋晴子さん(ヴォーカル、ギター)、小林壱誓さん(ギター、コーラス、peppeさん(キーボード)、穴見真吾さん(ベース)
メジャーデビュー:2018年11月7日
レーベル:エピックレコードジャパン
所属事務所:SML Management
代表曲:『sabotage』,『Mela!』,『LITMUS』,『キャラクター』など
各メンバーのプロフィール
名前:長屋 晴子(ながや はるこ)
担当:ヴォーカル、ギター
生年月日:1995年5月28日生まれ
出身地:愛知県出身
身長:161cm
血液型:B型
ニックネーム:長屋さん、晴子ちゃん、こっちゃん
名前:小林 壱誓(こばやし いっせい)
担当:ギター、コーラス
生年月日:1996年2月11日生まれ
出身地:愛知県出身
身長:177cm
血液型:不明
ニックネーム:いっせーまん
名前:peppe(ぺっぺ)
本名:神谷 香奈江(かみや かなえ)
担当:キーボード
生年月日:1995年12月6日生まれ
出身地:愛知県出身
身長:155cm(推定)
血液型:不明
ニックネーム:peppe(ぺっぺ)
名前:穴見 真吾(あなみ しんご)
担当:ベース
生年月日:1998年1月27日生まれ
出身地:愛知県出身
身長:170cm前後(推定)
血液型:不明
ニックネーム:真吾くん
元メンバー
天野 夏実(あまの なつみ、担当:ベース)
杉江 泰周(すぎえ やすちか、担当:ドラムス)
ストレートな音楽性が好評で、度々、ドラマ・映画・CMなど、様々なタイアップソングとして起用されている4人組男女混成音楽バンド『緑黄色社会』。
バンド名の由来など実にユニークな一面を持つ『緑黄色社会』ですが、彼女たちの手掛ける楽曲の音楽性は至ってシンプルでストレート。
喜怒哀楽といった感情表現が実にわかりやすく、それでいて共感しやすいところが実に特徴的で、多くのファンから『共感力の高い透明感あふれる楽曲』と高い支持を受けるのも十分頷けます。
なによりも、高校時代からの同級生や幼なじみといった気心知れる面々が集い、純粋に音楽を楽しみながら楽曲を創り上げることができているからこそ、このようなストレートな感情表現で表される楽曲が生まれるのでしょう。
聴く側としては、どうしてもヴォーカル担当の長屋晴子さんの透明感あふれる歌声に注目しがちですが、彼女の声質に合わせたサウンド作りをしている他のメンバー達にも是非注目してほしいところです。
- 長屋晴子さんの歌唱力
- 喜怒哀楽がストレートに伝わるサウンド
- メンバー全員が純粋に音楽を楽しんでいること
以上の点に着目して緑黄色社会の音楽を聴いてみてください。
きっと、今まで以上に音楽を楽しむ自分に遭遇するかと思いますよ。
今後、透明感が高くストレートで共感力の高い緑黄色社会の音楽を聴いた世界中の人々が、共感とともにカラフルで素敵な景色をたくさん見せてくれるであろうことを期待しつつ、そんな素敵な音楽を手掛ける緑黄色社会を応援し続けていきたいです。
キャラクターとはどんな楽曲?
筆者個人の見解ではありますが、緑黄色社会の手掛ける楽曲の中で3本の指に入るといっても過言がないほど軽快で明るい印象の強い楽曲が2022年1月リリースの『キャラクター』。
この『キャラクター』という楽曲は、歌詞に『ケセラセラ』とフレーズがある通り、『どんな個性を持つ人であっても、その個性を必要とする人が必ずいるから大丈夫』と、寄り添ってくれるような素敵な楽曲です。
緑黄色社会は、かつてTVアニメ『僕のヒーローアカデミア(第4期・ED)』に『Shout Baby』が起用されていますが、それこそ『キャラクター』を主題歌に起用してもおかしくないと、筆者は率直に感じています。
それだけ個のキャラクター性を重んじた軽快で明るく嫌な空気を吹き飛ばしてくれるようなポップソングが、緑黄色社会の『キャラクター』なのです。
下記に、緑黄色社会『キャラクター』のMVのリンクを貼っておきますので、どこかモヤモヤした気持ち・感情を抱えている人は、一度、本楽曲を聴いてみて嫌な気持ちを吹き飛ばしてみてくださいね。
キャラクターの歌詞の意味・世界観を解説!
出典:https://www.spaceshowertv.com/
さて、冒頭から、緑黄色社会の『キャラクター』という楽曲が、明るく軽快なポップソングであるとご紹介してきましたが、そんな明るい楽曲の中でもやはり歌詞そのものに意味や世界観はちゃんと存在しています。
では、改めて筆者の独自見解ではありますが、緑黄色社会の『キャラクター』の歌詞の意味・世界観を紐解いていきましょう。
冒頭から述べる『あなたを必要』とする気持ち
緑黄色社会がリリースする『キャラクター』という楽曲は、歌詞の冒頭から、彼女らしさというかストレートで透明度の高い歌詞が詰まっていますね。
気になる冒頭の歌詞はこちらです!
『誰だってneed youだってneed you
だってneed youだ
君のことが愛おしいんだ』
この歌詞を見たら、重たいくらいに『あなたのことが愛おしく必要としているんだよ』って伝わりますよね。
そもそも、1度言われたら分かるのに、
- 『だって』
- 『need you』
のフレーズがたった3行の歌詞の中で複数使われているのですから、その思いの強さは計り知れません。
それにしても、何故、このような歌詞を冒頭からぶつけてきているのでしょうか?
それは、ただ綺麗事として『あなたが必要』というのではなく、心からの叫びや訴えとして、『あなたが必要なのです』と、力強くメッセージを伝えようとした気持ちの表れであると筆者は考えています。
まぁ、広い世界、いろんな方がいらっしゃいますし、好き嫌いも当然あるでしょう。
ただ、どんな人間であっても、すべての人から必要とされていない人間などこの世のどこにもいません。
緑黄色社会の『キャラクター』という楽曲は、冒頭からその大切なメッセージを伝えようとしてくれているのです。
弱い素の自分を知ることが大事という教え
冒頭からお伝えしている通り、人は必ずしもキャラクター(個性)を持ち合わせ、それは、誰か別の人にとって愛おしいと思われる存在であることに違いありません。
ただ、憧れが強いがあまり、時に人は誰かの真似をしすぎてしまい予定調和な動きしかできなくなってしまうこともあるでしょう。
そんな心情を表した歌詞が、Aメロの歌詞
『稽古芝居のサイクル~流れない涙』
の部分に表れているような気がしてなりません。
普段、芝居に限らず受験など様々な本番に遭遇する事があると思いますが、いきなりぶっつけ本番で挑む人は少なく、大抵の人は稽古(練習・準備)をして本番に挑むはずです。
しかし、緑黄色社会『キャラクター』に登場する主人公は、大事な稽古の場であるのに、何故か誰かのマネをすることしかできず、泣きたい場面で涙を流すことすらできなくなってしまいました。
これでは、完全にロボットのようなものと言えてしまいますし、なんだか寂しいですよね。
もちろん、キャラクターに登場する主人公もその事に気づいています。
そのことを表す歌詞がBメロで綴られ、特に
『瞬く間にも頑なにもこぼれた弱音』
という歌詞にその心情が凝縮されている気がしてなりません。
時折、SNSでネガティブな投稿に対して批判的な意見をされている方のツイートを見ることがありますが、決してネガティブな感情のすべてが駄目だとは筆者は思っていません。
弱音の裏側には、自分が抱いている素(ありのまま)の気持ちが存在しています。
そのことを伝えるキャラクターの歌詞部分が、『Bメロ』の
『(こぼれた弱音が)君の中に君がいること
教えてくれているんだ それでいい』
の部分。
この歌詞を通じて、緑黄色社会の面々たちは、『弱い素の自分を知り、時には大切にすることが大事である』と、メッセージを伝えようとしたのだと思いますよ。
弱くたっても良い!個性を持つあなたという存在が愛おしい!
出典:https://www.cop10-origami.com/
さて、緑黄色社会『キャラクター』では、サビに突入し、再び
『誰だってneed you~』
という歌詞が前サビ同様に綴られています。
ただ、前サビと少し違うところは、
『そこら中にありふれたキャラクターが魅せる奇跡の日々だ』
というのに対して、
『そこら中にありふれたキャラクター全てに意味があるから』
と、存在意義を説いている点。
つまり、1番全体を通して、どんな人にも誰かに必要とされ魅力あふれるキャラクターであり、そこにはちゃんとした意味があるということを、ストレートに伝えようとしているわけです。
もちろん、この個性というものには、国民のカリスマと言われるような強烈な個性もあれば、どこにでもあるようなありふれた個性もあり千差万別でしょう。
しかし、どんなに弱くありふれた個性を持っていたとしても、そんなあなたが愛おしいんだということを、緑黄色社会の『キャラクター』という楽曲は伝えようとしてくれているのです。
ありのままの表現と帰る場所
緑黄色社会『キャラクター』の歌詞では、サビ終了後、より『ありのままで良い』と安心感が得られホッとさせてくれていることに皆さんお気づきですか?
特に、
- 『わたしはどこで ここはだれだ
そんな日はいつでも戻っておいで』 - 『台本は閉じて君でいてみせて
ケセラセラ』
の部分にその様子が強くうかがえますよね。
ありのままの自分をさらけ出しても問題ないような心のホームが存在すれば、誰しもストレスなく日々を生きることができるはず…
緑黄色社会の『キャラクター』では、そのことを強調して歌詞の後半で伝えることによって、より自分らしくあって欲しいというメッセージが綴られているようにうかがえます。
社会で生活していく中で空気を読んで周りに合わせることも重要ではありますが、そればかりでは予定調和すぎて自分を見失うかもしれません。
そんなことでは悲しく寂しいですし、時には自分らしさも出して輝かしい人生を歩んでもらいたい…
その気概が十二分に受ける緑黄色社会の『キャラクター』なのでしょうね。
他者との比較よりも自分らしさを…
出典:https://www.billboard-japan.com/
緑黄色社会『キャラクター』のラストに向けたサビ以降の歌詞では、『比べなくて良い』という歌詞が登場!
これは、『右ならえ右』といったような、他者に合わせて自分も能力を発揮しなければいけないという考えではなく、あなたにしかない個性を存分に発揮して輝いてほしいという想いが表れているように思われます。
人間はロボットではありませんし、一人ひとり得意・不得意も感性もバラバラです。
人を傷つける個性は考えものですが、誰に迷惑かけることなくキャラクター性を発揮させることは実に素晴らしいこと…
現代社会で何かと問題視されているLGBTQへの差別問題や、少数派を叩くいじめ・誹謗中傷問題などを苦に、『自分は許されていい存在なのか?』と悩み苦しむ人も少なからずいますが、『他者と比較し自分は違う』と、悩む必要は一切ありません。
肌の色が違っても、性的指向が違っても、はたまた価値観が他者と多少異なったとしても、それが自分の利権のためだけに意図的に人を傷つけるものでない限り、堂々としていればいいし、そんなあなたを愛する人は必ずいる…
『他者と比較して悩むよりも、自分らしさを大切にして日々を楽しく生きていこう』と、緑黄色社会『キャラクター』が歌詞の中でメッセージとして伝えてくれているように、筆者には強く感じました。
確かに、信頼を得て人生を上手く渡り歩いていくには、要領よく相手に合わせて生きていく術も必要ですが、それでは、いざ人生を振り返る際に、つまらない人生で終わってしまうと嘆く羽目に陥ってしまうかもしれません。
どこか自分らしさを見失った際には、緑黄色社会の奏でる『キャラクター』という楽曲を聴いて、自分らしさを取り戻すきっかけとしてみてくださいね。
キャラクターの曲調・音楽性
Shout BabyやLITMUSなど叙情的な切ない楽曲とは真逆にどこかウキウキしたくなるようなポップソングとして人気の『キャラクター』。
緑黄色社会が手掛ける個性を重んじポップで明るく心を後押ししてくれる様な楽曲の一つとして2022年1月26日にリリースされています。
では、そのキャラクターの曲調・音楽性がどの様なものであるのか、また、どのへんがポップで明るいのか、独自視点ではありますが解説していきましょう。
まず、出だしの部分に関してですが、キャラクターは、LITMUSやMela!のように、前サビで始まるスタイルの楽曲です。
しかも、かなり明るくまばゆさも感じさせてくれるようなポップで軽快な前サビをいきなり持ってきているので、思わず心がウキウキしてくるのは筆者だけでないはず…
そんなキャラクターの基本的な曲構成は、
前サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→Bメロ→サビ→間奏→Dメロ→サビ
といった構成(厳密にはもう少し異なるかもしれませんが…)です。
結構王道タイプの曲構成ではあるのですが、他と異なる点は、1番・2番という大きなくくりを設けることなく、1曲全体で構成されていて、サビ前のCメロ・Dメロが存在するという点が大きく異なります。
シンプルだけどサビ終了後に大きな変化もちゃんと用意してくれているのが、またなんとも言えない魅力と言えるでしょう。
さて、話を本題に戻しますが、緑黄色社会の『キャラクター』では、どのへんがポップで明るいと感じられるのかというと、やはり、それはサビにあるといえると筆者は考えています。
先程歌詞の解説でも述べた
- 『だって』
- 『need you』
と同じフレーズを連発させたサビ部分は、歌詞だけではなく、メロディーにおいても明るく弾むように奏でられ、ヴォーカルの長屋晴子さんも透明度高い声室で跳ねるように歌われています。
一方、サビ前や間奏後のパートではやや抑えめに歌い、明暗のギャップ感も演出されているので、サビに入った途端に強烈な歌詞とともに嫌なことをすべて吹き飛ばすような明るさをもたらしてくれるのです。
さらに、サビ後の『Ah,ah』というコーラスパートも明るさを大きく後押ししているので、より強調されたポップで明るい楽曲と感じさせてくれるのでしょう。
ストレートでシンプルな楽曲でありながらも、キャラクターには、緑黄色社会ならではのこだわりが詰まっていて、曲調・音楽性を見るだけでも実に楽しく何度でも聴ける楽曲と言えるでしょうね。
緑黄色社会の楽曲の中で1,2を争う明るい楽曲なので、心のなかでモヤモヤを抱いたときなど、ぜひ、キャラクターを聴いてスカッとしてみてくださいね。
孤立で苦しむ人ほど聴いてほしい『キャラクター』
緑黄色社会の手掛ける楽曲の中でこれほどまでに明るく照らし出してくれる楽曲があるのかと思えるほど、どんな人にもスポットを当て明るく楽しませてくれる楽曲『キャラクター』。
この楽曲は、『自分は世の中に必要とされているのか?』と自問自答し、生きる希望すら見失っている人ほど聴いてほしい楽曲です。
人は確かに弱い生き物であり、ちょっとしたことで心を折るなんてケースもあるでしょう。
しかし、必要とされない人間などどこにもいませんし、個性そのものは他者と異なっているものほど貴重かつ尊いものです。
そのことを、緑黄色社会の『キャラクター』という楽曲が明るいサウンドに素敵な歌詞を乗せて教えてくれています。
単純に音楽を楽しみたい人はもちろんのこと、いま、社会で孤立し不安を抱えている人には、ぜひ『キャラクター』を一度聴いてみてほしいです。
歌詞にも登場する『ケセラセラ』が指し示すように、案外、抱えている問題はなんとかなるものかもしれませんよ。
ぜひ、緑黄色社会が私達音楽ファンに届けてくれた『キャラクター』が指し示すように、自分らしくいることが容認され、世の中が少しでも明るく幸せなものへと変化していくことを心から願っています。
緑黄色社会『キャラクター』のまとめ
今回は、4人組男女混成音楽バンド『緑黄色社会』の楽曲『キャラクター』の歌詞の意味や世界観、曲調・音楽性を、筆者独自の見解で解説させていただきました。
楽曲タイトル『キャラクター』が指し示すように、自分らしく個性を発揮し明るく生きていってほしいという願いが、この楽曲の歌詞や曲調から十二分に伝わります。
単純に音楽を楽しみたい人はもちろんのこと、今、個性を発揮できずにモヤモヤしている人に非常におすすめな楽曲と言えるでしょう。
緑黄色社会ならではのストレートな歌詞の中にも巧みに演出された軽快で明るい歌詞と音楽がきっと、あなたにパワーを与えてくれるはずなので、、ぜひ一度聴いてみてくださいね。